広島の本|広島の出版物と、広島にゆかりのある出著者・出版物を検索・紹介するWebSite

有名人ブログ

元RCCスポーツアナが熱烈応援!

こちら赤ヘル実況席

いつまでも維持したいカープ人気

2015/03/10

 13年ぶりの地元開幕戦となる、3月27日のヤクルト3連戦の入場券の売れ行きが好調だ。カープ年間指定席8000席がすべて売り切れ、新グッズを求めて徹夜組が出るのであるから当然と言える。特に黒田博樹の先発が濃厚な29日の入場券は完売だという。やはり現役大リーガー黒田の古巣復帰が拍車をかけているのであろう。 

 その象徴となる出来事は、黒田の広島入りの2月15日の広島空港ロビーだ。約100人のカープファンが出迎えた。到着便の事前発表がないのにこの状態だ。沖縄キャンプの出発のときも約200人が見送り、那覇空港では約100人が出迎えた。カープファンの黒田への期待に加え、黒田の男気やカープ愛がファンの心を捉え、居ても立ってもいられなくさせたようだ。その期待に応え9日の対ヤクルトのオープン戦では、打者13人をパーフェクトに抑えた。流石だ。今後も黒田から目が離せない。 
 これらのニュースに接し、1975年のカープ初優勝時のファンの行動を思い出した。カープが後楽園球場で悲願を達成した前日の、広島駅新幹線ホームである。この日の東京行きの夕方以降の列車は、ほとんどが満席であった。しかも普段と雰囲気が違っていた。旗、のぼり、大きなしゃもじを持った人が、次々に列車に乗り込んだからだ。広島空港も同様な光景が見られた。初優勝の瞬間を見届けようと、ファンが東京へ向かったのだ。ところがナインより先に出向き、東京駅や羽田空港で選手を出迎えた応援団グループもあった。「明日の大一番を前に、直に選手に声をかけて、激励しなくてはとの気持ちになった」ということだった。 

 歴史はさかのぼり1952年1月。草創期のカープのマウンドを支えた長谷川良平は、統一契約書が予定を過ぎても届かなかったことで、自由選手になったとして、『中日入り騒動』が勃発。カープ残留か、中日移籍かで球界を揺るがせた。結局コミッショナー裁定でカープ残留が決定した。長谷川帰広の日、広島駅は長谷川を迎えるファンで黒山の人だかりとなり、「よう、帰ってきた」「万歳」の声が響きわたった。 

 これらの例を引用するまでもなく、広島県民のカープへの思いは昔から熱いが、これまではいつしか覚めた。この人気や熱気を維持するには、かつての人気と実力の巨人の例を出すまでもなく、戦力が整った今季のカープの優勝である。それがカープを全国人気に広める第一歩となる。筆者の望みは大きく、そんなカープの誕生を夢見ている。
                                                     (3月9日記)


こちら赤ヘル実況席

プロフィール

鈴木信宏(すずき・のぶひろ)

1946年東京生まれ。1970年スポーツアナウンサーとして中国放送(RCC)入社、カープ戦の実況はを800試合以上を数える。2006年定年退職後も、カープへの熱い思いを胸に、執筆などで活動する。著書に「カープとともに真っ赤に燃えたマイク人生」(文芸社)がある。

有名人ブログ一覧

Copyright@Themediasion.co.,ltd  相互リンクはこちら
株式会社ザメディアジョン 新卒採用のコンサルティング・アウトソーシング 広島グルメwalker 合同説明会&就職勉強会