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元RCCスポーツアナが熱烈応援!

こちら赤ヘル実況席

新たに知った野球の醍醐味

2015/02/24

 間一髪のプレーは、野球の醍醐味を感じさせる。アナ時代の筆者は投手の球筋がよくわかるネット裏から1000試合近くを伝えた。その後フリーな立場になり、別角度から観戦、野球の違った魅力を知った。 

「打った、三遊間のゴロ。サード捕れない。ショート深いところ。バックハンドでボールをつかんだ。踏ん張って一塁へ遠投。一塁が大きく足を伸ばしてボールを捕った。間一髪、アウト! ショートの肩がバッターの足を制しました」

 このシーンを、三塁側のレフトポールに近いところで見ると、打者が走る姿とショートが一塁へ送球し、ファーストがボールを受ける姿までの全体像が見渡せ、遠くからでもスリルとスピードを実感できる。特に塁間27.431メートルは、アウトか、セーフかを分ける絶妙な距離で、よく計算され尽くされていて感心させられた。 

 場所を三塁手近くに移すと、その迫力に驚かされる。特に三塁には強烈な打球が多数飛んでくる。守備位置がホームベースに近いからだ。三塁をホットコーナーと呼ぶのも頷ける。特に三塁キャンバス上を抜けようかという強烈なゴロは迫力満点だ。

「バックハンド、横っ飛び! 身を挺して打球に飛びつく。起き上がった。一塁にサイドハンドスロー」

 このサイドハンドスローが流れるようで絵になる。その代表格がミスタープロ野球・長嶋茂雄(巨人)であった。だが筆者は、ネット裏からは数え切れないほど観てきたが、一度も至近距離でそのプレーを目にしなかった。後悔至極である。

 カープの戦いの舞台がマツダスタジアムに移って6年を経た。この球場の外野席から観る野球も魅力にあふれる。それは器の広さだ。旧広島市民球場と比べ、中堅で約7メートル、両翼で9メートルも違う。この長さを広さに置き換えて計算すると、9メートル差と7メートル差以上の広さを実感する。当然、外野手には足を使ったアグレッシブな守備力が求められる。
 2010年、赤松と天谷が本塁打性の打球をフェンスによじ登り捕球するスーパープレーを見せた。球場にはどよめきが沸き起こり、興奮につつまれた。その迫力は外野席の観客しか味わえない。また外野を抜けようかという打球を俊足外野手がヘッドスライディングで好捕する姿は心躍る。カープの外野手は攻撃的な選手が多い。目の前で実感しない手はない。 

 足繁く球場へ通う観客の多くは年間指定席を求める。ゆえにいつも同じ席で観戦する。時には場所を変えることも、また1つの方法かも知れない。違った視点から見ることで、新たな野球の魅力を知ることになるからだ。
                                                         (2月23日記)


こちら赤ヘル実況席

プロフィール

鈴木信宏(すずき・のぶひろ)

1946年東京生まれ。1970年スポーツアナウンサーとして中国放送(RCC)入社、カープ戦の実況はを800試合以上を数える。2006年定年退職後も、カープへの熱い思いを胸に、執筆などで活動する。著書に「カープとともに真っ赤に燃えたマイク人生」(文芸社)がある。

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