広島の本|広島の出版物と、広島にゆかりのある出著者・出版物を検索・紹介するWebSite

有名人ブログ

元RCCスポーツアナが熱烈応援!

こちら赤ヘル実況席

メイクドラマの屈辱を晴らそう

2014/09/09

 先の巨人3連戦、カープは36安打を打ちながら36残塁の拙攻の連続で、まさかの3連敗を喫した。1ゲーム差で迎えた首位攻防戦で、勝ち越して弾みをつけたかっただけに、3連敗は痛すぎた。 
 9日からは次週の祝日の関係で、各チームとも9連戦となる。しかもこの連戦中に広島、巨人、阪神のセの上位3球団が総当たりでそれぞれ3試合を戦う。この3球団は残り20試合余りとなり、この6試合の勝敗は今季のペナントを大きく左右することになろう。
 現在、首位巨人と2位カープとのゲーム差は3。だが、巨人は昨日までのヤクルト戦に負け越し、依然苦しい戦いを強いられている。3位阪神は中日に同一カード3連敗を喫し、この9連戦の広島、巨人戦で勝ち越さないと優勝争いから脱落しかねない。したがってカープの優勝の可能性は十分にある。

 問題は投手ローテーションだ。ヒース、大瀬羅、福井が好調なだけに、中5日が続く前田と、2試合連続6失点と安定感を欠く野村の安定した投球がカギとなる。9連戦になると、どのチームもローテーションの谷間が生じる。野村監督が勝負を賭け、好調ヒースと福井にも中5日の起用があるかなど、興味は尽きない。  

 ここまでくるとカープの逆転優勝を信じたい。実現すれば、1996年に流行語となった巨人・長島監督が完結させた「メイクドラマ」の雪辱となる。この年の7月上旬、カープは巨人に11.5ゲーム差をつけたが、夏場に大失速、巨人が逆転優勝した。これを「メイクドラマ」と呼んだ。
 当時のカープ三村監督は「前半戦、カープが突っ走ったのは計算の上での戦術であった」とその原因を述べている。さらに「巨人のような地力のあるチームと同じ戦いをしていては勝てない。そこで前半から勝負をかけ、他球団に優勝を諦めさせる作戦であった」とつけ加える。その最大原因は球宴までに9勝をあげた紀藤が不調に陥ったこと。大野が左ひじを痛め1カ月余りも戦列離脱をしたことだ。その影響は試合を重ねるたびに大きくなった。特に勝負をかける9月になると調子のよい投手にしわ寄せが集中。最後はローテーションが崩壊したのだ。 
 それゆえ筆者は、カープが「逆メイクドラマ」を完成させるためにも先発陣の安定に拘る。当時、現役選手の野村監督や緒方、高、山内コーチらは18年の歳月を経たいま、屈辱を晴らすチャンスをつかんだ。このような機会は滅多にない。是非、あの屈辱を晴らし、ファンとともに美酒に酔いたい。
                                                     (9月8日記) 


こちら赤ヘル実況席

プロフィール

鈴木信宏(すずき・のぶひろ)

1946年東京生まれ。1970年スポーツアナウンサーとして中国放送(RCC)入社、カープ戦の実況はを800試合以上を数える。2006年定年退職後も、カープへの熱い思いを胸に、執筆などで活動する。著書に「カープとともに真っ赤に燃えたマイク人生」(文芸社)がある。

有名人ブログ一覧

Copyright@Themediasion.co.,ltd  相互リンクはこちら
株式会社ザメディアジョン 新卒採用のコンサルティング・アウトソーシング 広島グルメwalker 合同説明会&就職勉強会