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「熊野の今昔」

竹下 敦さん

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「熊野の今昔」

2009/10/15

昔を、今に伝える想い

 私が西城に始めて来たのが、昭和25年。広島県の天然記念物であるゴギを研究しに、師について来ましてね。次の年から、新卒で中学校の教師としてここに来たんよ。教師をする傍ら、ゴギの研究をするんじゃったんよ。そのころも、西城の町なか、からこの辺(熊野地区)まで来るには、車の通れるような道がないからね。歩いてくるしかなかったんよね。
 それで、教師を引退して何年かしてから、近くに住んでいた方にあるスケッチブックを見せてもらったんよ。それは、その方のお父さんが書いたもので、昔の熊野の生活がこと細かに書かれているものだったんです。その人は地区のお年寄りに、明治から昭和の中ごろまでの熊野の様子を、聞きながら絵に書き留めていったんです。これを描かれたのも、昭和28、9年のころだと思うから、かなり昔の話しになるよね。私はこれを見たとき、なんとかしてこの絵、熊野の暮しを形に残して伝えていきたいと思ったんですね。その話しを、元小学校の校長先生をされていた国利義勇さんや、平岡 進さんに相談して、今回の本となったんです。
 夏の間は農作業、冬の間は山から木を切って下駄を作ったり、ミノを編んだり……家族みんなが、ろうそくとかカンテラの下で、そういう暮しをしてたんですよ。私がここへ来たころも、電気が通ってなかったから、水車で発電機を回して明かりを灯してね。こういう生活が昔はあったというのを、なんとかして伝えたかったんです。
 今では、西城の町の様子も、暮らしぶりもすっかり変わったんじゃけど、この本を見て当時を偲んだり、人々の温もりを感じてくれたら嬉しいね。

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竹下 敦さん

著者プロフィール

竹下 敦

1931年広島市生まれ。’54年から西城町へ小学校教師として赴任。教師生活を続ける傍ら、広島県の天然記念物であるゴギの研究を行う。今回の出版は教師仲間とともに企画・製作したもの

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